

尹煕倉
YOON Heechang/WebSite
龍野橋のたもとで拾った砂を、陶芸の窯に入れて色々な温度で焼いてみる。砂の色が焼いた温度ごとにわずかに色が違う。
この砂はしかし、正確には上流域から集められたもので、もともと龍野の砂ではない。この砂のように、川が遠くから運んできた人、もの、情報が積み重なって町になったのだ。
揖保川の河口と源流域をふくめた五カ所で採集した。それを焼いて並べていると、揖保川という線に、町という点が重なるイメージがふくらんだ。
【略歴】
- 1963
- 兵庫県相生市生まれ
- 1982
- 兵庫県立龍野高等学校卒業
- 1986
- 東京造形大学造形学部
デザイン学科卒業 - 1988
- 多摩美術大学大学院美術研究科修了
- 現在
- 多摩美術大学工芸学科准教授
【展覧会歴】
主な個展 Selected Solo Shows
- 1987
- 村松画廊(東京)
- 1991
- 双ギャラリー(東京),92
- 1993
- 「呼吸する壁」ギャラリーキャプション
(岐阜),95, 00, 02, 09 - 1997
- 静岡県立美術館
- 2000
- ギャラリー小柳(東京)
- 2002
- 「そこに在るもの」ギャラリー小柳(東京)
- 2011
- 「四角の話」かみ添(京都)
- 2012
- 「『ある』の風景」ギャラリー小柳(東京)
主なグループ展 Selected Group Shows
- 1989
- 「第9回ハラアニュアル」原美術館(東京)
- 1990
- 「現代彫刻の歩みⅢ
―1970年代以降の表現 ―
物質と空間の変容」
神奈川県民ホール・ギャラリー(神奈川) - 1993
- 「Art Today' 93」セゾン現代美術館(長野)
- 1994
- 「素材の領分」
東京国立近代美術館工芸館(東京) - 1995
- 「やわらかく 重く」
埼玉県立近代美術館(埼玉)
「還流」愛知県美術館/
名古屋市美術館(愛知) - 2002
- 「光州ビエンナーレ・THERE:site of
the Korean Dispora」(光州、韓国)
「エモーショナル・サイト」
佐賀町食糧ビル(東京) - 2005
- 「アルス・ノーヴァ ― 現代美術と
工芸のはざまに」東京都現代美術館(東京)「国際陶磁ビエンナーレ・
Trans – Ceramic – Art」
世界陶芸センター(利川、韓国) - 2006
- 「素景」3人展 資生堂ギャラリー(東京)
- 2009
- 「余白の美」静岡県立美術館(静岡)
- 2011
- バーゼル・アートフェア(スイス) ,12, 13
「新・陶・宣言」豊田市美術館(愛知)
「龍野アートプロジェクト2011 刻の記憶
Arts and Memories」
(招待出品)(たつの市、兵庫) - 2012
- 「ブラインド サイト」MA2ギャラリー(東京)
研究奨励金 Grants
- 1995
- 文化庁芸術家在外派遣研修
イギリスに一年間滞在 - 2010
- 文化庁新進芸術家海外派遣研修
特別研修(80日)イギリス大英博物館
パブリック・コレクション Public Collections
東京オペラシティーアートギャラリー/兵庫大学4号館/静岡県立静岡ガンセンター